症状ってなに?


 症状とは?
病気の症状とは、体温を高める熱であったり、
痛みであったり、しびれ等であったりします。
熱に関しては、血液や体液の流れを増やし雑菌
・ウィルスを殺すために発熱します。症状の殆ど
は自然治癒力の一つの反応であると言えます。
特に発熱などはウィルスや菌を殺す身体の手段で
あります。それを無理やり下げる事によって自
然治癒力を下げてしまう事にも繋がってしまいま
す。関節に溜まる水(体液)もそうですが、身
体に水が溜まるのは本来、身体を循環している体
液(栄養分)が身体の一部の炎症(熱)を冷や
して治そうとするために局部に留まったものです
。以前に「鍼麻酔」ブームがありました。鍼に
よって麻酔をかけると手術の後の痛みが比較的楽
で尚且つ、傷の治りが早いためです。この場合
の痛みも治癒反応の一部であり、自然治癒力を高
める事で、その反応である痛みも緩和されます。
病気は部分の異変ではなく身体全体の不調和の
反映であると考えるのが漢方医学の考え方です。
現在の生活様式の幾つかの原因(不摂生等)に
よって病気が起こり、それを続けることによ
って生体が壊れ最終的に死に至る。言い換えれ
ば生活を変え、生き直すことへの信号でもあり
ます。部分的な症状を取るだけではなく、全身
 の不調和を調整した結果の治癒をもたらすのが
                             鍼灸治療です。