伝統医学の鍼灸治療とは?


伝統医学の鍼灸治療とは?
東洋思想を基にした医学体系で、身体全体の状態を把握し、身体のバラ
ンス調整をすることで病気を治す自然治癒力(本来、身体が持っている
回復機能)に働きかける治療法です。ですから診断方法も西洋医学とは
異なり、脈診・腹診等といった漢方医学独自の診断方法があります。勿
論、病名に関しても同じ様に漢方医学独自の病名があります。    
 当然のことながら西洋医学の病名とは全く違います。代表的な漢方の病名
では、中風(ちゅうぶ)というのがあります。古代中国では「中」は
「あたる」を意味します。よって漢方医学では風にあたって生じた病気
ということになります。意識を失ったり、動きが無くなった病状を
中風といいます。ですから原因は「風」という事になり、「風」に対応
したツボや刺法を選択し治療をします。俗に言われる「顔面神経痛」こ
れは顔面神経麻痺のことですがこれも「中風です。こういった漢方医学
独自の病名を病証といい、その原因を病因といいます。これらの病因
・病証を漢方医学的診断方法によって把握し、経絡・ツボを用いる事によ
って気・血を通じさせ治癒を導き出すのが本来の古来り伝承されてきた
      鍼灸治療です。